ネットフリックスで自分でストーリを選択できる海外ドラマをみました。なかなかおもしろかったのでここで紹介いたします。

NetflixのBlack Mirrorシリーズ
ネットフリックス限定で見ることができる海外ドラマ、ブラックミラー。SFをテーマにした一話完結型の短編ドラマ集です。
ドラマにしてはなかなか低予算ながらも、凝った作りが多く、SFが好きな方にはぜひおすすめです。このためにネットフリックス加入してもいい程だと思います。大げさに宣伝してみましたが、ここではリンクは載せてませんのでご自身でぜひググってみてください。
画期的な新感覚ドラマ、バンダースナッチ
さて、そんなブラックミラーシリーズから、飛び出した短編映画、バンダースナッチ(Bandersnatch)を紹介いたします。

バンダースナッチでは、若手の才能あるゲームプログラマの主人公がメンタルを病みながらも大ヒットPCゲーム(選択肢を選んで進めるアドベンチャーゲーム)を開発するというストーリーです。時代設定は、ちょうどコンピューターゲーム黎明期となり、PCゲームといっても最近のCoDやBFなどのような超奇麗なグラフィックのものではあありません。PCゲーマーにとってはこの設定、とても懐かしく感じますね。
そして、超画期的な部分。普通の海外ドラマから一線を画しています。
何が画期的かというと、なんとストーリーを自分で選択できます。主人公が開発するドラマの中のアドベンチャーゲームと同じです。いわゆるアドベンチャーゲーム的な要素です。パソコンで見る場合はマウスでぽちっと、いくつかのシーンの途中で登場する2択の選択肢からストーリーを選べます。
アドベンチャーゲームといえば、Telltale Gamesのカートゥーンライクなゲーム「ウォーキングデッド」があります。ウォーキングデッドファンや海外ドラマ好きなら、こちらもかなりお勧めです。(残念ながら日本語版はシーズン2までで、全シリーズコンプリート版は現状海外版のみとなります。Steamにもありますが、有志の日本語化パッチはシーズン1のみでその後の日本語化パッチも活動停止中のようです。。時間があればこちらでネタバレありでストーリー解説もしていきたいなと思っています。応援よろしくお願いします。)
選択肢によって変わるストーリー
話は戻りまして、バンダースナッチですが、選択肢によっては、その後に展開するストーリーが変化し、見ることができるシーンも変わってくるものとなっております。一通り見終わってもまた最初から違う選択で再度楽しんでみてください。選んだ選択肢によっては、全体的なドラマの長さも変わってくるので、あと何分という表示はなし。選択次第で選ぶ時間含め、最大1時間半~2時間にも及びますので、休日の際など時間があるときにごゆっくりどうぞ。
ちなみに単純に選択した後にシーンが変化するだけでなく、選択の組み合わせによっては全体的なストーリーラインも変化し、最終的な結末も変わってきます。
また、明らかに間違った選択肢を選んだ場合、そこでストーリーが終わってしまい、分岐点の選択肢まで戻らされます。といっても、2択しかないので、間違っても選択してやり直せば、ほとんどのシーン一通りはコンプリートしてみることができるでしょう。
シーズン4の第4話「メタルヘッド」がチラ見

余談ですが、バンダースナッチの中では、ブラックミラーのシーズン4第4話のロボット犬に追い掛け回される恐怖SFメタルヘッドがコリンが作成した代表作のゲームとしてポスターとセリフで登場しています。あのモノクロのロボット犬は、ゲームの世界だったのか。。
ちなみに、このメタルヘッドですが、ターミネーターなどの機械VSマシーンとはまた一味違ったSFになっていて、雰囲気的にはサバイバルゲームのDAYZに近いものを感じました。
ところで、バンダースナッチって何者?
バンダースナッチとは、『不思議の国のアリス』の生みの親で学者でもあるルイス・キャロルの詩『ジャバウォックの詩』と『スナーク狩り』に登場する正体不明の生物(モンスター)だそうで、そこから来ているのではないかと思われます。本ドラマ内では悪魔のような人型モンスターのような大変恐ろしい風貌で登場していますが、具体的な容姿などについては定義されていません。