ライサンのメモ帳

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「ジョーカー」をみての感想

投稿日:

あっという間の2時間でした。とても面白かったです。終始暗い雰囲気で、グロはないですが残酷な描写はありますので、お子様やダークネタが通じないカップルには閲覧注意かもです。

以下注意、ネタバレありです。予備知識なしで一度映画を見てから読んでいただくことをオススメいたします↓↓

ホアキンフェニックスの脅威の演技力

ピエロメイクなしでも猫背気味の背中からぼさぼさの髪型まで、だんだんとダークナイトのジョーカーのあの風貌そっくりになっていきます。がりがりのひょろくて不気味な肉体つくりから、一人でいるときに泣いているのか笑っているのかわからない笑い声と、他人に対して発する作り笑い。ジョーカーは笑ってしまうという精神病をかかえていることがわかりますが、その精神病に対する世間の冷たいまなざしを風刺しているかのごとく、彼の笑い声は心にガツンと響いてきます。彼の大きな努力の結晶を見るだけでもこの映画は価値はありますね。

バットマンの幼少期のあのシーンも描かれている

劇中ではなんと、まだ子どものバットマンとのやり取りのシーンがあります。そして、後半では両親が殺されるという悲劇も描かれます。これはまさにバットマンの発端ともいえる出来事であり、その原因となったのはジョーカーが陽動したジョーカームーブメントのうちの一犯罪者民のせいですので、面白いことにバットマンを生んだのはジョーカーであるといえるようなものなのです。

悪から生まれた悪、悪から生まれた善

ジョーカーは、親の虐待ネグレクト、嘘と真実、社会情勢の不安定、度重なる不幸などといった様々な要件によって生まれたことがわかります。人によってはダークナイトでの全く得体の知れないジョーカーが好きだった人もいるかもしれませんが、今作では洗いざらいジョーカーの生い立ちを解き明かしていきます。その中で、ジョーカーも元々は心の優しい一人の男であり、それを望んでいたことがわかります。最初から悪人はいませんが、悪人に対して善人で通すことができず、心の悪魔におれてしまっただけなのかもしれません。悪は悪から生まれ、片一方では両親を殺されたという悲劇の中で善の存在バットマンとなる。非常に面白い対称として描かれています。

どこからが妄想で、どこからが現実か?

被害妄想、パラノイア、理想、夢、現実、悲劇、喜劇・・・。ジョーカーは幼少期の虐待によって既に精神的に病んでいますので、被害妄想が酷いことが見受けられます。後半、ジョーカーの彼女として最初は描かれていたアパートの隣人が実は妄想であったことがわかります。これはテレビ出演に招待されたジョーカーがロバートデニーロ演じる司会者に馬鹿にされたとキレますが、実はこれもジョーカーがひとりでに生み出した被害妄想の一つだったのかもしれません。

親の子どもに対する影響力

ジョーカーを生んでしまったのは、社会のせいなのでしょうか?それとも親のせいなのでしょうか?少なくとも、あの混沌とした世界の中でバットマンは親がいなくとも立派に善人として育ちました。しかし、ジョーカーは親に残念ながら愛されませんでした。一見すると、老いた母に介護してあげるお互いにとても仲のいい親子なのですが、裏には悲惨なトラウマがあったのですね。それがいまだにジョーカーと母親が一緒に暮らさなければならない原因の一つでもあるかもしれません。やはり、親に愛されず、虐待されたという過去は、大人になってからもジョーカーを苦しめていたようです。精神病なども親が原因であるといえるでしょう。精神病の原因は家族であることが多いです。しかし、そもそも親がそのようになってしまったのは、社会全体の影響なのかもしれませんし、単純に親の責任の一言だけでは言えないところがもどかしい部分でもあります。

一般市民はただ逃げるしかないのか?

映画の中では、善としての警察、悪としての不法集団(ジョーカー運動のメンバー)、悪としてのジョーカーが描かれ、その戦いに一般市民は逃げ惑うばかりです。それは現実でも起こる大規模デモのようです。しかし、あの混沌とした社会情勢の中で、ジョーカー側につく一般人も多く見受けられました。あなたなら、どちらを選びますか?

ジョーカーとバットマンの年齢差

ジョーカーはどの映画でも年齢不詳ですので、今作でも具体的な年齢はわかりませんが、バットマンが10歳くらいのときにジョーカーは既に仕事についていて高齢の母がいたということからも、その後の年代設定であるダークナイトでジョーカーが年老いてみえるのは不自然ではありませんね。そう考えると、ジョーカーはある意味バットマンの親といっても過言ではありません。それなのにバットマン相手によく戦えますね。タイマンしたら負けるでしょう。その分、天才的ずる賢さでカバーしていますね。

控えめなアクションやCG

今作はドラマのようにリアルな俳優らのやり取りが多いです。マーベルシリーズのようなド派手なアメコミムービーとは一線を画しており、バットマンシリーズに興味がない方でも楽しめます。控えめなアクションを俳優らの名演技で全く退屈させません。

小人を逃がした理由

警察にうその証言をした同僚とのやり取りで、ジョーカーはブチ切れて同僚を殺してしまいますが、一緒にいた同僚の一人である小人は逃がします。あの状況で鍵も締まっており、ひょっとしたら殺されるのではないかとみているこちらもハラハラドキドキの展開でしたが、あっさり鍵を開けて逃がしてしまうあたり、ジョーカーの優しさが狭間見えました。劇中では、ジョーカーが彼によくしてくれたからと逃がしますが、もしかすると、ジョーカーは、自分と同じようにハンディキャップを抱えている小人を襲う理由はどこにもなかったのでしょう。

どこか不気味で悲しげなBGM

重くて不気味で悲しげなのに、物語とぴったり同期がとられているBGMには魅了されました。チャップリンの挿入歌も風刺が効いてマッチしています。サントラが待ち遠しいですね。

正義とは何か?

バットマンの両親はまだ子どものバットマンと一緒にチャップリンの喜劇映画をみています。その外では混沌とした社会が広がっています。このギャップがすべてを物語っている気がします。バットマンにとっての正義、ジョーカーにとっての正義、すべて主観的にみれば正義であり、正しいことなのですから。 ダークナイトではバットマンはジョーカーを殺せず、ジョーカーはバットマンを殺せません。二人はある意味一心同体なのかもしれません。

結局、ジョーカーは善なのか悪なのか?

ジョーカーは最初は、母に親孝行で、見知らぬ子どもを笑わせるシーンからも悪人ではなかったのです。人は善悪両方を持っています。どちらかに切り替わって、その切り替えスイッチが壊れてしまった。スイッチが壊れてしまったとき、たまたま悪にスイッチが入っていただけ。そう考えると、ジョーカーがかわいそうに思えてきて仕方ありません。

ジョーカーは最初から悪ではなかった

既に人を殺してしまっているので、善とは言えません。しかし、すべてを悪党だからイカレ野郎だからの一言で片づけられない、それがこの映画の醍醐味でもあります。人は誰でも生まれながらにして悪ではないはずです。悪になるか善になるか、バットマンになるか、ジョーカーになるかは、本当に紙一重だったのかもしれません。もし、ジョーカーがいなかったらバットマンは果たして生まれたのか?もし、ジョーカーの親がブルースウェインの親のように愛していたらジョーカーの彼は、普通に喜劇俳優としてチャップリン並みに同様に成功していたのではないか?そう思うと心が切なくなるのであります。


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