
思わずニヤけてしまうティーン青春ストーリー
ストーリーは、前回アベンジャーズ エンドゲーム以降の世界でのスパイダーマンの物語となっています。今回、スパイダーマンは、題名にファーフロムホーム(Far from home:故郷遠く)とある通り、修学旅行でヨーロッパに行きます。その中でティーンとして女の子に片想いしたり、最新ガジェットで恋敵を殺そうとしたり、新たな強敵が出現してスパイダーマンと彼の友達を襲ったりと、とんでもない修学旅行になります。またスターク亡き今、無理してでも自立しなければならなくなったヒーロー、スパイダーマンと、ごく普通のティーンを続けたい、ピーターパーカーとしての学校生活の狭間で葛藤するスパイダーマンを描いています。時代の流れに沿って、ティーンYouTuberも登場したりと全体的には恋あり、笑いあり、おふざけありのティーンドラマっぽい作りになっています。
感想としては、可もなく不可もなくか?面白いと聞かれれば、まあ面白いというレベル
どちらかというと、ティーンエイジャー中心のコメディ要素の多い内容で、複雑というよりも曖昧でツッコミどころがあって詰めが甘いようなストーリーです。敵の目的もいまいち共感できないし、どこか無理やり感のある感じもします。あまり頭を使ってみるものではないので、気楽に頭を使わず見るのに適しているでしょう。
〇〇〇VSヒーローという構成も、どちらかというと以前の過去作ウルトロンの二番煎じのような感じも否めません。特筆すべき点としては、スパイダーマンを取り巻くティーンたちが男女ともに可愛いくて面白いです。彼ら子役たちの演技は一見の価値あり。アクションシーンは相変わらず丁寧なCGで臨場感がある飽きない派手さです。重い空気のシーンや重いアダルトシーンはないので、カップルや家族、子ども連れでも気兼ねなく楽しめるでしょう。また、今回の舞台がヨーロッパなので、スパイダーマンと一緒に観光に行った気分で見ることができますよ。
なが~いクレジット後をお見逃しなく
マーベルシリーズ恒例、クレジット後の追加映像がありますのでお見逃しなく。最初にグラフィカルな主要メンバーのクレジットの後に終わりのシーンの続きが少しと、長~い黒背景のエンドロールの後にマル秘映像が少しあります。映画が始まる前にも、「クレジット後に映像があります」的な注意が表示されていましたが、最初のグラフィカルなクレジットの後の追加映像を見た後に席を立って退館される方がチラホラいました。次回が気になる内容ですので、最後のエンドロール後のシーンまでぜひ見ておくことをオススメします。